はじめに
このコーナーでは一般的な症状について、原因や注意すべき点などをわかりやすく説明しています。これからも
少しづつ症例を増やしていきますので、ご参考にして頂きたいと思います。
まず、最初に何らかの症状があらわれた場合には、できるだけ専門医の受診をおすすめします。ご自身の身体が
現在、どのような状態にあるかをレントゲンやMRIなどの医療機器などで客観的な検査で正確に診断してもら
い、ご自身が理解、納得できることが大切です。納得できなければ、整形外科、内科、婦人科、脳神経外科、循
環器科、耳鼻咽喉科などのうち、数ヶ所の受診が必要かもしれません。痛みや痺れは脳疾患、内臓の病気、骨
の病気や異常が原因の場合があるからです。その診断結果によって、それに合った治療法や対処法を選択する
ことが最も効果的なのです。整体やカイロプラクティックなどの民間療法は病院での検査で特に異常が認められ
ない場合や西洋医学では効果的な治療法がない場合に最も有効です。例えば検査の結果、脳や内臓、骨など
に特に異常がないにもかかわらず、痛みや痺れ、違和感があるというケースです。いわゆる未病(病気になる一
歩手前)での施術で効果を発揮するとお考え下さい。
また、整体と一口に言っても、いろいろな流派や手法があります。カイロプラクティックやオステオパシー、タイ式・
台湾式、中国式整体、その他に施術者が独自に開発した療法など無数あります。いろいろ体験してご自身で納
得されたところを選び、初回の施術結果で少しでも効果があれば、継続することをお勧めします。最初は頻繁に、
症状の改善とともに間隔をあけていくことがよいと思います。
そして、これらの場合、医療機関(病院)での医師の診断以外は健康保険の適用外となります。勿論、接骨院(整骨院)でも保険
適用されません。接骨院での保険適用範囲は骨折、脱臼、捻挫、打撲に限定されております。さらに骨折、脱臼の場合は応急処
置以外は医師の診断が必要となりますので、ご注意下さい。(※接骨院での肩こり・腰痛治療は保険適用外です)しかし、医師の
処方があれば針灸、マッサージ等の有国家資格者による治療は保険適用されることが可能ですが、治療院によっては保険を扱っ
ていないところもありますので、事前に確認されることを望みます。
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ぎっくり腰
腰椎の捻挫とも言われ、持続的、瞬間的に腰に負荷がかかった場合など、筋肉の許容範囲を超えた場合におこ
ります。欧州では魔女の一撃とも言われるほどで、激痛をともない、腰部に熱をもつ場合もあります。この場合に
は発症直後は患部を冷やし炎症を抑え安静にすることが必要です。自然に治癒される場合も多いのですが、対
処の仕方によっては慢性化することもありますので、保温やマッサージなどで患部周辺の筋肉の柔軟性を保つな
どの適切な処置が必要です。
予防としては
無理のない運動やストレッチなどで腹筋と背筋の筋力のバランスと柔軟性を心がける。
普段から正しい姿勢を心がける。
腰に瞬間的に負荷を与えるような動作を避ける。
長時間の同じ姿勢を避ける。
などがあげられます。
ここで言う「無理のない」ということは痛みを伴わないという意味ですので、苦しいとか辛いという意味ではありません。
もっと詳しく知りたい方 → Yahoo!ヘルスケア - 家庭の医学 - 変形性脊椎症
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肩こり
肩こりは、首の後ろから背中、両肩にかけての広い範囲の筋肉に「緊張を伴う不快感」や「鈍い痛み」がある状態
です。肩こりには、大きく分けて「本態性肩こり」と「症候性肩こり」の2つがあります。
本態性肩こり
「僧帽筋」や「菱形筋」「肩甲挙筋」「胸鎖乳突筋」「固有背筋」など、肩や首の周りの筋肉の疲労が原因となって
起こる肩こりです。「肩の使いすぎ」や「疲れ」(長時間同じ姿勢でいることも含みます)など、はっきりとした原因が
あり、多くの場合両方の肩に症状が現れます。また、こりや痛みは毎回同じような度合いで起こりますが、しばらく
休み、疲れなどが解消されるとほとんどがよくなります。
症候性肩こり
病気の症状の1つとして起こる肩こりで、筋肉の疲労とは無関係に起こります。原因となる病気には、「心筋梗塞」
や「狭心症」などの心臓の病気や、「肩関節症」「頚椎症」「頚椎椎間板ヘルニア」などの肩や首の病気がありま
す。また「慢性扁桃炎」「顎関節症」「歯周病」など、のどや歯の周辺の病気や、精神的なストレスが原因となるこ
ともあります。思い当たる原因がなく、常に特定の部分だけに痛みが感じらるのが特徴です。しばらく休んでもこり
や痛みは改善されず、徐々に悪化することもあります。
もっと詳しく知りたい方 → Yahoo!ヘルスケア - 家庭の医学 -肩がこる
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五十肩(四十肩)
「五十肩」は、特にきっかけがないのに肩が徐々に痛みだし、肩が動かしにくくなる病気です。五十肩は経過によ
って肩の痛みや肩関節の動きが異なり、3つの時期に分けられます。
急性期
五十肩の発症から2週間程度の急性期は、関節の動きは悪くありませんが、「安静にしていても肩が痛い」「夜、
目が覚めるほど肩に痛みがある」など、関節の痛みが最も強い時期です。長い場合では、痛みが2〜3か月間続
くこともあります。
痛みが強い急性期は、安静が基本で、無理に動かしてはいけません。激しい痛みがあるときは、三角きんなどを
使って腕と肩関節が動かないよう固定するとよいでしょう。
慢性期
急性期を過ぎてから6か月程度の慢性期は、急性期に比べて痛みは和らぎますが肩関節を動かしにくくなりま
す。
慢性期には、肩を温めて、少しずつ動かしていきます。肩を温めることで痛みを感じにくくなり、血液の流れが改善
して炎症が治まってきます。また、肩関節が徐々に硬くなり固まってしまうのを防ぐため、無理のない範囲で肩を
動かすようにしましょう。
回復期
慢性期を過ぎると痛みがほとんどなくなる回復期に入ります。肩関節が硬い状態は続きますが、徐々に動きがよ
くなる時期なので、慢性期以上に積極的に肩を動かすことが大切です。
もっと詳しく知りたい方 → Yahoo!ヘルスケア - 家庭の医学 - 肩関節周囲炎
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肩の痛み(けん板)
「けん板」とは肩関節の骨と筋肉とつないでいる部分で、肩の複雑な動きをコントロールしています。
けん板断裂
けん板に起こる障害のなかで、最も多いとされている「けん板断裂」は、上腕骨を覆っているけん板が裂けたり切
れたりする病気です。けん板断裂が生じると、肩を動かしたときだけでなく、安静時にも強い痛みが起こります。ま
た、「腕が上がりにくい」などの症状も現れます。治療は、薬で痛みを取り除く「保存療法」や、断裂したけん板を骨
につないで修復する「手術」が行われます。
石灰性けん炎
けん板の中に「石灰」が結晶となってたまる「石灰性けん炎」は、経過により症状や治療法が異なります。
けん板に石灰が沈着し、硬くなる「形成期」の初期には、痛みもなく肩が動かしにくいなどの症状はほとんどありま
せん。徐々に石灰が大きくなると、けん板の上にある肩峰(けんぽう)などの骨に石灰がぶつかり、動かしたときに
痛みが起こるようになります。治療は、たまった石灰を取り除く手術を行います。
けん板の中にたまった石灰が徐々に溶けて、液体状になる「吸収期」には強い炎症と激しい痛みが生じます。治
療では、液体状になった石灰を注射器で吸引する方法が行われます。
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腰痛症
いわゆる一般的に腰痛といわれているものです。腰椎や椎間板などには異常がなく血行不良からくる腰部の鈍
痛、重い感じ、違和感があるというものです。腰痛は人類(特に現代人)にとって宿命病とも言われ、骨盤に近い
腰椎に負荷がかかるため、必然的に起こり易くなります。
予防法は
腰部や腹部を冷やさないこと
腹筋力・背筋力をバランスよくつけること
正しい姿勢を保つこと(前かがみ状態を避ける)
肥満解消
合った靴を履く
などが上げられます。
また、骨盤の歪みなどが原因している場合も多いので、痛みがない時に腰痛体操、骨盤体操などでの骨盤の自
力矯正も効果的です。
もっと詳しく知りたい方 → Yahoo!ヘルスケア - 家庭の医学 - 腰痛症
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腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
腰椎部の脊柱管が何らかの原因により狭窄され、その中の神経
組織が圧迫される病態です。さまざまある原因のうちで最も多いの
は、変形性脊椎症や変性すべり症など加齢に伴う脊柱の構造変
化を基盤としたものです。
症状は腰痛、下肢のしびれや痛み、下肢の筋力低下、排尿障害
や便秘、※間欠性跛行(かんけつせいはこう)などの歩行障害が
現れます。特に腰椎の前屈・後屈などの動きに伴って悪化または
発現する腰痛は、腰椎に不安定性がある可能性があり、強く示唆
する所見の1つです。
※間欠性跛行は本症に特徴的な症状です。これは、歩行するにつれて下肢
の広い範囲にしびれや痛みが生じるか、または増強するために立ち止まらず
を得ず、腰椎を前屈して休むと症状が軽快し、また歩けるという歩行を繰り返
すものです。
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